サカタ交配 ミラージュ(ほうれん草)
【店長より】
●種まき:春夏両用可能です。ただし、地域によって作型が異なりますので、下図を含め参考程度としてください。
●※M3万粒を当店で小分けしております。今期は70mlで約4500〜5000粒位です(昨年よりやや小粒化しておりますが種子数量は変わっておりませんのでご了承くださいませ。2022/2/1)。約5坪分を目安にしてください。 土地の条件・水分・天候などにより蒔く量を加減してください。
※当店で制作した説明書入りの袋でお届けいたします。
《秋まき》暖地では露地で8月下旬〜9月。一般的には雨よけで梅雨明け〜9月。ミラージュが最も得意とするのがホウレンソウが本来苦手な盛夏期です。
《春まき》寒冷地以外は11月より、普通は3月より、4月いっぱいが適期です。暖地では露地でOKです。それ以外はべたがけ・トンネルで適宜防寒をしてください。5月〜梅雨はトウ立ちや湿害の影響で非常に作りにくいので、避けた方が賢明です。
※8月〜9月中旬蒔きは、トウ立ちや発芽勢の観点から「ミラージュ」や「グングン」をオススメいたします。また3月以降の播種もトウ立ちの関係で「ミラージュ」や「グングン」をオススメいたします。逆に10月〜2月の秋まきの時期には、低温伸長性の関係で「グングン」や「ミラージュ」より「スーパーメガトン」や「モリモリ」や「シールドセブン」などの秋まき専用種の方が優れています。品種選びのご参考になれば幸です。
●現在ホウレンソウに求められている性質は(1)「ベト病抵抗性R7」、(2)「濃緑」、(3)「立葉」、(4)「結束のしやすさ」です。この品種はこれらを全て満たしています。
●ホウレンソウは寒さが好きな例外的な葉もの野菜です。詳しくはこちらをご覧ください。逆に暑さや長日性が非常に苦手です。この品種はホウレンソウが本来苦手とする春〜夏で最も日本で売れている品種です。単に売れているだけでは無く、お客様の評価も非常に高く、オススメして悪かったという評価を未だ聞いたことがありません。それほど作りやすく、播種期の幅の広い融通の利く品種だと思います。9月中旬〜11月以外で、品種の選択に迷ったらこの品種をオススメいたします。
●最新の品種はブラッシング、薬品コートなど処理済みの品種が多く、浸漬処理はせずに種まきをしてください。詳しくはこちらをご覧ください。
【特 性】
(1)剣葉の交配種で、べと病R−1〜7までの抵抗性をもつ。
(2)極濃緑、平滑な剣葉で、葉先が尖り、はっきりと欠刻が入る。
(3)立性で収穫作業性にすぐれる。
(4)フザリウムによる萎凋病に対し、「アクティブ」以上の強い耐病性をもつ。
(5)草勢強く耐暑性にすぐれており、高温期でも生育遅延などの障害が起きにくい。
(6)適応作型が広く、特に夏期にホウレンソウを安定出荷したい産地には適している。
【栽培の要点】
萎凋病に対して強い耐病性をもつが、高温期の激発圃場である程度の発生が見られるので、土壌消毒を行うことが望ましい。5月まきは天候次第で柚だいの危険がある。
【栽培止の注意点】
プライマックス種子は発芽しやすいように加工してあります。水に浸漬すると吸水過多により発芽率が低下する場合がありますので、浸漬しないようにお願いいたします。
※M3万粒はご注文量によっては送料をご負担いただく場合がございます。ご注文への返信メールでご連絡いたします。
※暫定的に、新品種「ジャスティス」M3万粒をこのページから購入できるようにしました。(2017/2/28)ミラージュよりトウ立ちしにくく、耐暑性やべと病抵抗性に優れているのが特徴です。ただし、播種期の幅が広く融通が利く点。葉重型で重量感のある茎葉ボリュームがある点はミラージュが良いと思われます。
※2019年価格改定がありました。