一代交配 (極うま)日本むかしホウレン草
【店長より】
●現在のほうれん草の品種開発の優先順位は ①耐病性などの作りやすさ、②収量が上がるがっちりとした形、③見栄えを良くするための濃緑化の追求などです。明らかに生産者目線です。一方この品種は徹底的にほうれん草の味を追求した消費者目線の品種です。昔の日本種のような甘くておいしいほうれん草を実現しました。しかも日本種の欠点を改良し、トゲなし丸粒化、葉の厚さ増し濃緑化、トウ立ちを遅くし栽培期間を拡張し、ベト病のレースにはほぼR15の抵抗性を実現できています。
●種まき: 佐世保では秋の蒔きはじめは9月からです。できるなら9月下旬のの十分涼しくなってからが良いでしょう。その後、3月までいつでも蒔けます。生育の鈍くなる12月以降はベタがけをすると成績が著しく向上します。3月まきは株間を広めにしてすばやく収穫を終える方が良いでしょう。
●坪あたり300〜500株なので、小袋(約10ml入)で約半坪弱、80mlで約3坪位です。全て当店で小分けした袋でお届けいたします。
●一年中で最も大量に栽培、収穫される時期に、日本種固有のうまみと赤根で差別化できる美味しいほうれん草です。ベト病にも強いです。(R1-15、13は除く) 低温期になるとより美味しくなります。本種があれば「おひたし向き」の味の良さと「根の赤さ」で作られ続けていた、次郎丸、新日本などの従来の東洋系品種は全く不必要となるでしょう。個人的見解でいえばやや高価ですが、タキイの「冬ごのみ」より市場性があり、美味です。冬ごのみは葉型が独特なので好き嫌いが分かれるところがあるようです。
●家庭菜園や直売所向けに特に味の良さでアピールできます。
●ほうれん草一般について詳しく書きましたので、こちらも参考にしてください。
※浸漬処理はせずに種まきをしてください。詳しくはこちらをご覧ください。
【特 性】
(1)耐寒性強く、8月〜3月まで幅広く播種できる。
(2)たいへんおいしく、根が比較的赤い。
(3)草姿は立性で茎折れ少ない。
(4)べと病抵抗性レース15(13は除く)までの系統にパワーアップしました。
※新種は7月より順次入荷予定です。