タキイ交配 ほっこり姫(カボチャ)
【店長より】
●種まき:一般または暖地の露地栽培で3〜4月です。あまり遅まきだと着果しません。また、3月以前の種まきは低温では発芽しませんので発芽温度にご注意ください。地域によって作型が異なりますので、参考程度にしてください。
●小袋は約10粒入りです。100粒以外は当店で小分けした説明書入りの絵袋でお届けいたします。
●2〜3粒蒔きの直播がオススメですが、3月以前の低温時はポット育苗が地温の確保が容易でしょう。
●小型のホクホク系カボチャですが、「坊ちゃん」より一回り大きく、どちらも品質は良いですので、お好みの大きさの品種を選ばれたらよろしいかと思います。元肥を少なくし、着果してからの追肥でコントロールするのが失敗ないでしょう。
●カボチャについてはこちらをご覧ください。
【特性】
(1)果重700g前後の果実が収穫できるミニかぼちゃで、玉売りに最適する。
(2)果皮は濃緑地に灰色の斑が入り、扁円の果形となる。品質は「ほっこり133」と同じく、高粉質でキメの細かい肉質と強甘味が特長。
(3)胎座部が小さく肉厚のため、可食部分が多い。
(4)生育初期から雌花が連続して着生し、大玉種と変わらない収量が期待できる。
【栽培の要点】
●《肥料》元肥のチッソ量は10a当たり10〜12kgが標準で、「えびす」より20〜30%程度少なくし、カリとリン酸は各地の栽培基準に準じる。追肥は、株元とつる先の果実の大小を少なくするため、1番果の着果確認後すぐに速効性の肥料を施用する。施肥量はチッソ成分で10a当たり3kgが適量。
●《仕立て》3本仕立てを基本とし、放任栽培も可能。栽植密度は10a当たり約350〜400本が最適。
●低節位から雌花が着生し、着果も安定するので、着果節位は5節からとする。扁平果防止のため、5節以下の雌花は早めに除去し、また5節目までのわき芽も除去する。それ以降の雌花節から出るわき芽は除去して果実の着果を促し、雄花節では着果後の草勢維持のために放任とする。交配は基本的にミツバチによる受粉が可能。なお、低節位雌花では場合により人工交配を併用する。
●《収穫》摘芯栽培では、20節までの場合、1つる当たり3果の収穫を目指し、開花後40〜45日の完熟果を収穫する。また、連続的に着果していくので、収穫は複数回に分け、安定した品質の果実の出荷を心がける。