ロマネスコ(カリフワラ−)一代交配連山2号
【店長より】
※先日??(2015/7/?)、女優の杏さんが、カリフラワーを生のまま調理しているのがTVで放映されてました。残ったら、チーズをかけてチンするとグラタンみたいでとても美味しそうでした。・・・そこで思ったのです!! 普通のカリフラワーより濃厚な味がするこの品種を使えばもっと美味しくなるのに・・・、と。
※このカテゴリーのカリフラワーをロマネスコといいますので検索しやすいようにトップネームを変更いたしました(2016/7)。他のロマネスコとの相違点は一言で言えば早生で栽培容易という点です。
●種まき:カリフラワーとまったっく同じです。7月〜8月です。秋専用で春作はできません。暖地では9月上旬までOKです。かなり播種期の巾が広いので、作りやすいです。ただし、地域によって作型が異なりますので、下図を含め参考程度としてください。
●小袋は本年度0.8mlです。この系統の特性上、発芽、初期成育に若干バラつきが出ますので、やや多めに入れております。(粒数で100〜150粒)入っており、やや多いようですが、約30〜50株の苗がとれる目安で選抜定植をお勧めいたします。
●他社にも同じような品種があります。(ex.「うずまき」)しかし、十数年前、最初に日本で発表されたオリジナルが本種です。以前は「珊瑚礁」という名前でしたが、やや晩生であったので、早生に改良し栽培しやすく改良されたのが本種です。耐暑耐病性に優れ、普通の早生系カリフラワーと同じように作れ、11〜2月までかなり広い収穫期の巾があり家庭菜園にも最適です。
●非常に目を引く形です。数学的にはフラクタルな幾何学的形状で、全体が部分と全く相似形をしています。発売された頃はあまり珍しいので、生け花にする人が沢山いたという逸話も残っています。
●育苗は夏の高温期になりますが、夜間の徒長を防ぐため、午後三時以降の潅水は控えてください。(ブロッコリー類に比べ、カリフラワー類は一般に苗が軟弱で徒長しやすいので!)
●カリフラワー一般についてはこちら。 実際の収穫物はこちら(ぜひご覧ください)。
【特 性】
(1)全く新しいタイプの花ヤサイで、珊瑚礁のような花蕾は見事な美し一さで、まるで芸術品のようです。
(2)従来のカリフラワーより美味しく、ほのかな自然の甘味が口の中に広がります。
(3)草勢は旺盛で耐寒性も耐病性もあり花蕾重は700〜800gぐらい。
(4)中早生系で収穫期が長いので、長期にわたって安定出荷ができます。
(5)収穫の時期は全体の色が黄緑色となり、花蕾がくずれ始める前が適期です。
【栽培法】
●冬どりのカリフラワーは寒痛み(寒さで花蕾の頂点が茶褐色に変色し品質が劣化する)防止のため、外葉を花蕾に覆い被せる処置が必要ですが、この系統は変色しないので、外葉の結束は必要としません。
●標準的の作型:畝巾150cm・株間40cmの2条植で良い。
【調理法】
加熱しても変色せず、より鮮かな緑色となります。小房に分けて、ブロッコリー・カリフラウーと同様の料理ができます。
こくと甘味を生かした天ぷら・炒め物・クリーム煮・グラタン・ホットサラダなどに適します。
又、装飾用野菜として、色と形が料理を引き立てます。