タキイ交配 トップセラー(セロリー)
【店長より】
セロリーおいしくないと敬遠する人が何と多いことでしょう。多分お店で買ったセロリーしか食べたことがない人の初印象がとても悪かったからだと思います。
私は、タキイの研究農場でセロリーの本当のおいしさを知りました。20年以上も前の話ですが、臭みのない甘さ、パリッとした食感。多分もぎたてを食べたからだと思います。
とうもろこし、たけのこ、キュウリ・・など、収穫した直後から、時間とともに味が悪くなるのはご存知だと思いますが、セロリもまったく同じです。半日もすると、甘みがなくなり、繊維感が増え、青臭みが増してきます。ぜひ種から育て、もぎたてを食べてみてください。きっと驚かれると思います。
さて、このトップセラー、私が若いとき農場にいたとき、既に発売されており、その後ずーと日本ではF1のセロリーはトップセラー以外には発売されておりません。それほど、安定した品種です。特に軟白しないセロリーとしてたいへん作りやすいと思います。
セロリーのポイントは、アブラナ科と違ってアブラムシ・ハダニ以外の何防除の害虫の心配はほとんどないので、次の二点に注意すればよいと思います。
◆発芽と育苗
◆乾燥させない こと
詳しくはこちらをご覧になってみてください。そのうち、栽培レポートをブログにアップします。
※私の経験によると、日があまり当たらない畑でも意外に良く育ち、乾燥に注意すれば良品が取れます。多分、セリ科だからだと思います。
【特性】
?生育旺盛で病気に強く作りやすい。
?株張りはやや立性で、第1節間は長く、芯葉もよく伸びて、大株で多収できる。
?葉柄は幅広く、肉厚で、すじは少ない。
?色は鮮度のよい淡緑色。
?抽苔は「コーネル619号」より半月程度は遅い。
?1kg程度の小株どりも可能。
【栽培の要点】
?10a当たりの栽植株数は、普通大株どりの場合は4,000株、小株どり栽培では6,000〜7,000株が適当。
?生育期間が長期にわたるので、肥料切れには注意する。
?圃場は適湿を保ち、乾燥による生育ムラを避ける。