タキイ交配 YR春空 キャベツ
【店長より】
●種まき
《晩秋蒔き》10月中旬以降11月蒔き。この品種が最も得意とする作型です。生育が旺盛なため、10月の早蒔きは芯の上がりが早くなるためお勧めしません。10月中下旬が最も威力を発揮するようです。やや遅まきや痩せ地の場合は、低温伸長性の強い「初夏のかほり」がお勧めです。
《早春蒔き》2〜3月蒔き。本格的な入梅前に収穫を終える作型でも使えます。
●秋まき極早生の収穫が終わった時期〜田植えの前までに収穫完了。腐敗に強く、割れにくいので作りやすいです。従来秋まきの中早生系が使われてきた時期に好適です。
●稲刈りで忙しい時期をはずして育苗作業ができます!そして、ほぼ無農薬で美味しいキャベツができるのです!この意味で超お勧めです!
※春系、寒玉系、葉深系などキャベツの品種の大まかな使い分けはこちらをご覧ください(カタログに寒玉と表記がありますが、寒玉の血がわずかに入った限りなく春系に近い品種だと思います。)
※キャベツ一般についてはこちらをご覧ください
※作型は断りがない限り関東以西の一般及び暖地について述べており参考にとどめてください。貴地の天候にあった栽培を行なってください。
【特長】
◆萎黄病に強く、早熟性と晩抽性にすぐれた良質種。秋まきの5月どりや春まきの初夏どり栽培で威力を発揮する。
◆草姿はやや開性。外葉はコンパクトで密植栽培でも均一に生育する。生育は強健で、玉の太り、そろいは極めて良好。
◆玉はツヤのある鮮緑色。扁円球で形状の安定性にすぐれ、腰高球になりにくく箱詰めしやすい。
◆《品質良好》葉質がやわらかで、球内色は黄色味が強い。品質は春系キャベツに近いが、腐敗は比較的少ない。
【肥培管理】
◆本種のすぐれた低温伸長性と早熟性を生かすには、秋まき栽培では年明けから春の追肥で外葉と玉の充実を図り、春まき栽培では追肥を早めに施し、結球開始期までに十分な外葉を作ることが大切。
◆《植え付け》 生育が均一で玉ぞろいがよいので、密植栽培で増収をねらうのが得策。栽植株数は、畝幅60cm、株間30〜35cmの1条植えで、10a当たり5,000〜5,500株を標準とする。育ち遅れの弱い苗は定植しないこと。
◆《育苗》 低温期の育苗なので、べと病の発生に注意する。春の温床育苗では、軟弱徒長させないよう換気を十分に行い、トレイ育苗では順化期間をやや長めにして、茎が太く、よくしまった苗を定植する。
※新種は7月より順次入荷予定です。