カリフローレ (スティック カリフラワー)
【店長より】
超飛躍して例えればカリフローレはスティックセニョールのカリフラワー版のような存在で、最近人気が急上昇しているようです。トキタ種苗育成品種です。
ご存じのようにブロッコリーの消費量はうなぎ登りですが、それに比べるとカリフラワーは寂しい限りです。店頭に裁っていると、ブロッコリー100に対し、カリフラワーは10も売れているのかな?・・・って感じです。そこで登場したのがこの品種なんです。
ブロッコリーは
?料理のレパートリーがひろい。
?わき芽も出るので同じ株で長期間収穫できる。
?早生であり、全体に収穫までの時間が短い。
?一般に株が強勢で移植などへの耐性も強く、育苗・栽培が簡単で作り安い。
などが理由です。
逆に言えばこのカリフローレは?が最も改良されています。いろいろな調理法が開発されており、実際に食べてみても新感覚!美味!です。
?-?は完璧にではありませんが、かなり改良されていて作りやすくなっています。
※なお、カリフローレはカリフラワーと違い大きな頂花蕾を穫ることが目的ではないので、余り広すぎる株間は適当ではなく、30cm位にやや狭く植えた方が良さそうです。
※作型は断りがない限り関東以西の一般及び暖地について述べております。参考にとどめて、貴地の天候にあった栽培を行なってください。
※カリフラワーはブロッコリーより一般に苗の育ちが遅めです。苗は夕方の潅水を控え、徒長を抑えることがポイントです。高温期は特にご注意を。また、若苗定植が基本です。老化苗は不揃いの原因となります。
※ブロッコリーやカリフラワー一般についてはこちらをご覧ください。
※ブロッコリーの育苗定植はこちら(キャベツ)が参考になります。
【特 性】
カリフラワーの常識を破り、花軸の食味を追求しスティック状に収穫できるように育種したカリフラワー。ユニークな形状、花蕾の白と花軸の緑のコントラストが鮮やかで、加熱すると透明感のある緑色となる美しさは、料理のインスピレーションを刺激すると各界シェフにも大人気。
草勢極強、黒腐病など病害に対しても強いので栽培容易。本来の秋蒔きでは定植後80日(春蒔きでは65日)で収穫可能。1株から、数十本のカリフローレが収穫できる。
【播種期】
秋まき7月〜8月で10〜11月収穫が標準。九州など暖地では1〜2月の春蒔き5月どりも春蒔き可能な早生系カリフラワー同様に栽培できます。ただし春蒔きは急激な温度上昇とともに品質が悪くなるので収穫適期幅は天候に左右されるようです。オススメは秋まきです。
【栽培上の注意】
一般のカリフラワー同様、霜など極端な低温下に晒されると、花蕾の生育が阻害されるだけでなく、白い表面が茶色〜黒く変色します。低温期は外葉の中心の茎を折って花蕾に被せるようにするだけで簡単に防護できます。
春作は秋まきほど生育余裕がないので、生育遅延して株が小さいのに出蕾したり、梅雨が近づいて高温多湿で品質が劣化したりしないように注意して下さい。