サカタ交配 ジャスティス(ほうれん草)
【店長より】
●上梓されている既存の品種の中ではもっとも萎凋病に強く、高温期の栽培に最適です。高温期の栽培では低温期に問題となるべと病より萎凋病(立ち枯れ症)に強いことが求められるので、夏まき栽培では最有力品種だと考えます。ベト病に対してもR15までの抵抗性(R10除く)を持っています。
色が濃く立葉で結束しやすく葉形も美しいく收品率が高いことも特長です。サカタが10年かかって育成したと豪語するくらいのまさに「サカタのほうれん草のいい所どり}をして作られた品種です。
●秋蒔きには適しません。ほうれん草が最も作りにくく希少価値がもっとも高まる4月〜8月まきがお勧めです。5月以降はハウス栽培が基本となりますが、入梅までに収穫できる4月まきでは露地栽培だと思われます。
※本種は基本的に雨よけの4−8月まきの営利栽培向けの品種ですので、当面、M3万およびM1.5万(当店でM3を1/2に分けたもの)のみの販売予定です。
【特 性】
●ベと病R−1〜9、11〜15に抵抗性をもつ。
●濃緑、平滑な剣葉で、葉先がとがり浅く欠刻が入る。
●立性で葉軸にしなりがあり、収穫作業性がよい。
●フザリウム菌による萎凋病に対し、「アクティブ」以上の強い耐病性をもつ。
●草勢強く耐暑性があり、高温期でも生育遅延などの障害が起きにくい。
●早生性がありながら、収量性にもすぐれる。
【適応性】
萎凋病に強く晩抽性にすぐれるため適応作型が広く、春〜夏にホウレンソウを安定出荷したい産地に適している。3月下旬〜8月中旬まで播種が可能で、ホウレンソウ栽培が難しい6〜7月まきでも能力を発揮する。(緯度が高く日長の長い北海道では、抽だいのおそれがあるため5月中旬〜7月中旬の播種は避ける。)