めぐろ王(黒目大豆or枝豆)
【店長より】
●種まき:露地栽培では6月下旬〜7月が標準ですが、最近の夏は非常に暑いのでやや遅めの播種がオススメです。特に暖地では6月〜7月上旬は避けた方が良いでしょう。
●一カ所に3〜4粒蒔いて1dlで約30〜40株分です。
●暖地で一般的に栽培されている福豊などに比べふたまわりくらい大きい粒で、黒目です。味が格別に良い差別化大豆としてオススメです。
●秋大豆に属し、枝豆など夏大豆とは異なり、短日の影響を受けます。播種期が早いと花が咲かないので注意します
【特性】
中部地方には、むかしからこの地方特有の大豆があり、「地の大豆」として好まれていた品種を、独自に改良育成した、大粒で大変食味のよい目黒大豆です。
【用途】
煮豆、正月料理、味噌など日本の料理に最高。
【栽培要点】
連作と酸性土壌を避け、一むやみな早蒔きをせず適期蒔きを心がける。
●枝豆の特性について
《枝豆と大豆の違い》
どちらも大豆ですが、早生で日長に関係なく花が付き、早蒔きできて、大豆を若採りするのが枝豆です。晩生系で完熟どり向けを大豆といいます。つまり、種まきの時期が全く異なり、枝豆を遅く蒔いたり、大豆を早蒔きしても全く実が付きません。しかし、どちらも大豆には変わりがないので、肥培管理は全く同じです。特に、カラスや鳩が蒔いた種をねらいにきますので、播種後は必ず網をかぶせるなどして、予防措置を講じてください。
《実が付かないのは?》
?大豆は根の周りに自然発生する根粒菌という細菌の力(=空中窒素固定と言います)により窒素分を自給できます。だから、人間が窒素肥料(肥料の主成分!)を与える必要は全くありません。もし、肥料をやれば、人の糖尿病と同じで、栄養過剰により全く花が咲かないので、実も付きません。
?強い光が着果には必要です。開花しても、株間が狭かったり曇天が続くなどして光が不足すると、受精できないので莢が付いてもスカスカのままです。
?花が咲き、受精しても、実の肥大期に水分が不足すると、やはり、スカスカの実になります。開花後雨が降らないときは灌水の必要があります。
●店長よりのワンポイント!
エダマメと、大豆は、成長の早晩、短日感応性という大きな違いがありますが、果実の外見、食感は、ほぼ、いや(^_^)全く同じです。
エダマメの7月蒔きはできませんが、大豆の7月蒔きが可能なことを利用して、10月どりの枝豆栽培として大豆を栽培するのはいかがですか?(もちろんそのまま完熟させて大豆として収穫も当然可能です!)旬をずらして食べる枝豆はまた格別ですよ!