胡瓜で発見 エネルギー保存の法則?

わが家のベランダの胡瓜や茄子がまだなり続けています

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ホッタラカシ栽培で、整枝誘因が満足にできていないので公開を躊躇したのですが・・・(^_^)

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昨年も同じことを書いていたようですが、11月末現在、5月に植えた胡瓜や茄子がボチボチなり続けています。ナスやミニトマトでは当たり前ですが、胡瓜の寿命は普通三ヶ月間といいます。だから、わが家の胡瓜の生命力には少々驚いています。
暖冬気味であること、夜温が余り下がらないこと、完全な遮蔽空間ゆえ病害虫の飛び込みがないこと、雨よけ栽培であり、人為的に土壌水分がコントロールできること等が、長く実をつけ続けている要因だと思うと昨年は書きました。

 

おそらく、今年もほとんど理由は同じだろうと思います。しかし今年は「エネルギー保存則」という別の視点で捉えてみました。二年続きで、この時期に野菜が高騰しています。多分、胡瓜一本の価値が例年と違うから、そんな思いに駆られるのでしょう。
そもそも、エネルギー保存の法則とは・・・?

物理学の最も重要な基本法則です。相対性理論や量子力学においてさえエネルギー保存法則は指導原理として重要であることが知られています。たかが胡瓜で物理法則を持ち出すのか・・・と思われるかもしれませんが、これがけっこう役に立つのです。

 

ある季節、時期において、

[太陽エネルギー/面積*時間]

=[面積あたりの本数]*[一株の生成する光合成エネルギー]=一定

です。これはまさしくエネルギー保存の法則です。

 

たとえば[面積]=[株間]×[株間]ですから、株間が倍になると単位面積あたりの本数は1/4になる計算になります。したがって一株が生成できる光合成エネルギーは4倍となります。

光合成エネルギーが4倍だと、収穫量もそれに比例します。4倍までは行かずとも、確実に倍以上にはなります。また、果実に全部のエネルギーを振り分けず、草勢に余分なエネルギーを振り分けることができるのであれば、病気を跳ね返す免疫力がパワーアップできます。

 

40cmの株間を80cmにはできなくとも60cmにするだけで1.5×1.5=2.25ですから、少なくとも収量は倍近くアップできる計算になります。こんなわけですから、くれぐれも密植にならぬ様ご注意下さいませ。
動物は食べ物からエネルギーを摂取しますが、植物のエネルギー源は肥料ではなく、ほとんどが太陽エネルギーです。肥料は触媒みたいなものです。エネルギー法則は万物の法則であるがゆえ、上記の様なことが明確に断言できるのです。

今年の春作玉葱が超不作でした。低温、ベト病などがその原因だといろいろなところで喧伝されていました。でも、エネルギー保存の法則から考えると、中晩生系の玉葱を肥大させるエネルギー=3~5月の太陽エネルギー=3~5月の積算日照量です。だから、曇天や降雨降雪のため中晩生系玉葱が最も必要とする3月、4月、5月のトータルの日照量の蓄積が極端に不足したのだと簡単に説明がつきます。温度や病気は環境要因です。しかし太陽エネルギーは無から有を生み出すエネルギーそのものであり、それが玉葱に質量を与え実体化させ得る本質だと考えるからです。スーパーアップの育種元のアカヲ専務の口癖ですが、玉葱の生長には積算日照が意外に関係している!のは間違いない事実なのです。

 

今回も長くなってしまいましたが、胡瓜で思いついた視点とは、

エネルギー保存則から導き出せるのが、

[全生長エネルギー]=[一ヶ月の生長エネルギー]×[月数]=品種により一定・・・したがって急激に実を付け過ぎると、収穫期間が短くなる!ということです。逆に、長く収穫できることは単位期間あたりの収量が少ないことを意味しています。

何のことはない、わが家の胡瓜がなり続けているのは、雨よけをしているトタン屋根が古くなり、降り注ぐ太陽エネルギーが少なくなったことが主因だと思われます。老朽化して遮光率が増えてしまったために、一月あたりの積算日照が減っているせいだと想像でるからです。

一般栽培より結実する量が少ない故に体力の消耗が少なく、長くなり続けているのだろうと結論できそうです。なんだか堅い話になった割には尻切れトンボの結論しか導けなくて申しわけございません。